広告主から見たアフィリエイト広告の問題を整理してみる

■概要

人材会社にとってアフィリエイト広告は今や無視できない顧客獲得チャネル。

広告主側から見た、アフィリエイト広告(※以下AF広告と省略)のメリット・デメリットを整理してみる。

 

 

■AF広告とは?

成果報酬型の広告を指してます。

現在ではAF広告と言えばランキングサイトでの

恣意的なレビュー形式の記事広告が代名詞になっている印象。

 

■AF担当の私から見ると、下記のように分けて成果を見ている。

・月の顧客獲得数軸

大手AF媒体:月顧客獲得数三桁

中堅AF媒体:月顧客獲得数二桁

ロングテールAF媒体:月顧客獲得数一桁

×

・集客方法軸

SEO集客媒体

リスティング集客媒体

 

■AF広告のメリット/リターン

・成果報酬型の為、CPA高騰のリスクが無い。

PPC広告とは違い固定CPAでリスク無く運用できるのが魅力。

 

またランキングサイトでカスタマーに比較検討してもらい登録を促す為、

我々が扱う転職サービスと相性が良い。

※転職サービスは登録までに他サービスとの比較期間が長い商材。

 

他広告チャネルよりCPAは安価でターゲットの獲得ボリュームも多くROASが高い。

獲得領域のプロモーションではリスティング広告にボリュームが並んできている状況。

 

■AF広告のデメリット/リスク

・広告予算のコントールが難しい。

弊社で提携するアフィリエイターは数百を超える。

主要AF媒体から、ロングテールの媒体まで存在する為、

獲得コストのコントールは至難の業。

 

予算キャップを設定しても、事業競合が主要なリスティング系AFサイトに

強化を依頼すると自社も自動的も獲得数が増える。まさにアンコントローラブル!

 

AF広告の成果コストのブレを前提として他運用系広告での

コスト調整が毎月必要となってくる。

 

・クリエイティブのコントロールが難しい。

提供サービスに関するデザイン・提供機能に関する変更があっても

アフィリエイター側のメディアの為、変更が柔軟にできない。

 

またサービスの説明・評価はあくまでメディアの

主の恣意的なものになるので辛辣な内容を記載されることも覚悟する必要有。

 

変更をしてもらう為には各媒体に根気強くリマインドし、

最後は提携解除まで検討し根気強くコミュニケーションを取る必要がある。

 

・自社リスティング広告とのコンフリクト

自社のリスティング広告はプレイヤーが増えているが最近は

AF媒体による入札激化が進んでおり、検索・ディスプレイ広告経由の

CPC上昇の要因になっている。

 

・自社リスティングを抑制するとAF広告の獲得が伸びてしまう「往って来い」問題

例えば自社が月の登録数が好調につき、検索広告の入札を抑制する。

するとPPC出稿のAF媒体が入札強化→せっかく検索広告で抑制しても、AF経由で

登録が伸びて狙った抑制効果を得ることができなくなる。

 

■最後に

アフィリエイト広告は獲得・コストのコントロールは難しいものの

人材会社にとってはターゲット含有率も多く引き続き重要なチャネル。

 

競合は主要なAF媒体とは直接会って強化施策を実施したり

獲得コントロールを行っているとの事。

 

弊社の運用はまだまだ改善余地がある為、インパクト×工数見合いで

できることを進めていく。